古畑任三郎の動画をpandoraやdailymotionの代わりに無料で視聴する方法は？

恋のもつれから編集長を別荘の地下金庫室に閉じ込めて殺しながらも､事故死を装う人気ｺﾐｯｸ作家･小石川ちなみ(中森明菜)の作意を見破っていく｡
山道沿いにある豪壮な洋館がちなみの別荘｡ちなみはその地下金庫室に編集長の畑野(池田成志)を閉じ込め置き去りにした｡3日後､ちなみが戻ったとき､畑野は死んでいた｡ちなみは素知らぬ顔で警察に110番し｢1ヵ月ぶりに来て見たら死んでいた｣と説明｡
古畑は豪雨の中､別荘の近くで部下の今泉(西村雅彦)と共に車のｶﾞｽ欠で立ち往生していた｡電話を借りに､たまたま別荘に立ち寄ったところ､ちなみから事情を打ち明けられる｡ちなみの傍を離れないｺﾞｰﾙﾃﾞﾝ･ﾘﾄﾘﾊﾞｰの万五郎･･･
死体のそばに､くちゃくちゃに丸めて残された原稿用紙は何を意味するのか?古畑(田村正和)の推理が冴える｡
引用元：FODプレミアム

このドラマは推理物の中では最高傑作だと思っていますし、田村正和が出た数々のドラマの中でも一番のはまり役だったと感じています。
古畑任三郎シリーズは全て見たし本当に面白かったし今また見たいほどです。古畑任三郎という存在は田村正和以外では表せなかったと思っています。
一番好きな回は石黒賢が霊能力者黒田として出演していた回です。テレビ中継の生放送で死体を発見するというセンセーショナルな展開は凄く面白いなと感じました。
展開も面白かったですがトリックも秀逸だったなと感心したのを覚えています。毎回、ゲストの犯人が豪華で中森明菜、菅原文太、小林稔侍、古手川祐子、小堺一機など懐かしい面々が揃っていました。
個人的には古畑任三郎と西村まさ彦が演じる今泉とのやりとりが面白すぎました。
今泉をこき使う古畑任三郎も好きでしたが、とにかく今泉が無能過ぎたのも三谷幸喜のさすがの設定だなと感じました。
なんだかんだ今泉を煙たがるが気にしてあげている古畑任三郎というのも印象的でした。
菅原文太が演じる警視庁のベテラン刑事小暮との対決が迫力がありました。菅原文太と田村正和の共演を見ていて感じたのは重みがあり凄いやりとりだったなと当時は感じました。

犯人がわかっているところから、そのアリバイやトリックを崩していくという新しいスタイルが自分のなかでは衝撃的でした。
刑事コロンボもそんなようなスタイルだよとあとで聞いて、そちろも見てみましたが、面白さが違うのは、田村正和が演じる古畑任三郎のキャラクターだなと感じました。
毎回出てくる様々な犯人に、自分のペースを崩さず、じっくりとゆっくりと真実に近づいていく姿は、見ている方はとても楽しくどうなっているんだろうという好奇心がわいてきますが、これが犯人側の心理だったらどうなのだろうと考えると、本当に恐ろしい人を敵に回したなと感じます。
実際、犯人VS古畑任三郎という構図が出来上がりますが、その内容を見てみると、必ずしもそればかりではありませんでした。犯人を救う、救世主みたいな役割を演じているときもありました。
殺さなければ、一生抜け出せない苦しみがあると思い、思わず手をかけたけれど、更なる闇にまとわりつかれている犯人を少しずつ救っていく姿でもあるのかなと感じました。
もちろん悪役もいましたが、大抵は古畑任三郎の愛情を持って明らかになる真実に、私自身が様々なことを灌漑させられるドラマだなと感じています。

ミステリーファンにはお馴染みのいわゆる倒叙ものミステリーです。「刑事コロンボ」と同じ形式ですね。犯人が先にわかっていて、刑事がその証言やアリバイを崩していくというものです。
このドラマはまず主人公となる古畑任三郎のキャラクターが最高です。演じているのは名優田村正和さん。ちょっといい加減なように見えて、とても観察力にたけていて敏腕。そのうえにしつこい。こういう刑事に目をつけられたら、もう犯人は逃げられません。
徐々に追い詰められ、時には必至でつじつまを合わせようとしたり、何か画策して墓穴を掘ったり、とにかくいつの間にか古畑のペースに乗せられて、犯罪のトリックを暴かれてしまうのがとにかく面白いです。
犯罪者の焦りが手に取るようにわかるし、それと同時に古畑がどこに推理のヒントを見つけたのかも考えられるという、犯人視点でも刑事視点でも楽しめるおいしさがあります。
また犯人を演じるのは毎回異なったゲスト俳優です。それがまたいい。特に思い出すのはSMAPとかイチローの出演回でしょうか。
蒼井優さんの回もよかったです。そして古畑の一応の相棒である今泉の情けない感じが最高です。演じるのは西村まさ彦さん。
キャラクターにトリック、ゲストに相棒と、すべてが絶妙な、最高のエンタテイメントドラマです。

平成を代表する刑事ドラマといっても過言ではないと思いでしょう。
それくらい人気だったし、令和の今でも続編や再放送の声が絶えないほど強い人気を誇っています。
なぜここまで多くの人を魅了するかというと、やはり田村正和さん演じる古畑任三郎のキャラクターが大きいと思います。
とても癖のある喋り方、そして動きは多くの人に愛され物真似されるほど一種の社会現象を起こしたと言えます。
彼の推理力ばずば抜けていて、どんな難解な事件を解決する爽快感に加え、古畑の魅力的な人間性がドラマの面白さをより一層加速させていったと思います。

そしてこのドラマのもう一つの大きな特徴は、犯人役の豪華ゲストです。
これまで数々の役者さんたちが犯人役で出演しました。
特に印象的なのは、あの野球界のスーパースターであるイチローさんが犯人役で演技をされたことです。
スペシャルだったのですが、イチロー選手がドラマに役者として出たのは大きな話題になりました。

また、ドラマの進み方も変わっていて、冒頭で犯人が分かる仕組みとなっています。
つまり視聴者は犯人が分かった上で古畑の推理を楽しむという形式なのです。
いわば、犯人と同じ気持ちでドキドキしながら見る一風変わった刑事ドラマともいえるでしょう。

このように古畑任三郎は日本のドラマ史に残る名作であり、今でも多くの人に愛されています。
まだ未見の方でも、一度見たら忘れられない彼のキャラクターに魅了されること間違いなしでしょう。