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創立30周年を間近に控えた白金学院高校は、初めての女性教師の赴任に華やいだ空気が漂っていた。これまで、男子校であるこの学校には川嶋菊乃（中澤裕子）という保健室の先生はいたが、学科を担当する教師を、それも2人も迎えるのは今回が初めて。だが、女性教師の1人で、初めて教壇に立つ23歳の山口久美子（仲間由紀恵）が、校長の指示で、3年D組の担任になると聞いた教師たちは、揃って不安を口にした。3年D組は、問題児ばかりをかかえた最悪のクラスだったからだ。
いざという時にはすぐに逃げられるように、という保健室の先生・川嶋菊乃（中澤裕子）のアドバイスで、構内ではジャージを着用することになった久美子。その姿で教室に入ると、予想通り生徒たちの手荒い“歓迎”を受けた。言うことを聞かずに騒ぎまわるのはもちろん、紙クズや紙飛行機が、そして、三角定規まで飛んでくるのだ。
引用元：日本テレビ公式サイト

最初は学校や先生のことを全く信頼していなかった生徒たちが、仲間由紀恵さん演じるヤンクミにどんどん心を打たれ、お互いに心を開き始めて、助け合っていくところが見どころです。
私はヤンクミとヤンクミの祖父との会話が毎回大好きで、ヤンクミがいつも落ち込んだり、決断に悩んでいる時に、的確な言葉で優しくヤンクミの背中を押してくれる祖父の言葉がとても大好きです。
中でも好きなセリフは「相手を信頼しねえってことは、相手からも信頼されねえってことだ。」です。そこからどんどん、ヤンクミは生徒たちを心から信じ、助け、それに応えていく生徒たちがとても絆が強く魅力を感じます。
あと、笑える場面もたくさんあり、教頭とヤンクミのやり取りだったり、テツの儚いヤンクミへの恋心だったり、、、とっさにでてしまう、ヤンクミの極道のセリフもとてもおもしろく笑わせられます。
好きな登場人物はもちろんヤンクミ！と言いたいところですが、それを陰で支えている、祖父、後は裏で何度もヤンクミを助けてくれる保健の先生も隠れファンです！
生徒も今じゃ考えられない程、豪華な面々で若々しい姿も見られるので、そこも大きな魅力の１つです。生徒の中では熊が1番すきです。

シリーズが積み重なっていると古臭いなと感じていたものですが10年以上の時を超えて、見てみるとヤンクミってかわいいなと思います。
特に第1シリーズは、ヤンクミが人情で生徒たちをひたすらに信じる。反対に生徒たちは教師たちの本当の気持ちの核心をついてくる。さらにその言葉に対してヤンクミが逃げずに答えるこんなシンプルな構造なのに納得してしまうセリフを聞けるのって懐かしいなと思いました。
そしてヤンクミといえば極道の孫ということで格闘シーンも定番でありましたが、シリーズを重ねるごとに本格的になってきたということも実感しています。
ヤンクミと不良生徒役が一定のリズムで戦いのシーンをしていたのが、リズムが途中で変わっていったりカメラワークが変わったりと進化していったように思います。
ただ一つ残念だったのは構成が時代の変化について行けなかったこと、ヤンキーの姿も変わり争う理由は変わってきたのに極撰の中で起こる問題はいつも変わらず同じ展開だったのがつまらないと感じてしまっていたのかなと思います。
しかし、3年A組のようにアップデートした形なら、教頭とヤンクミのやり取りをまた見たいと思います。歴代のクラスメイトを改めてみてみたいです。

手に負えないヤンキー生徒ですが、それでも教師として向き合う姿勢は流石に思います。家が極道なのでヤンキーを相手にしても何とも思わないのでしょう。子供の頃から極道の世界で育ったヤンクミは、なぜ教師を職業に選んだのか謎でした。
リーゼント教頭とは、馬が合うのか合わないのか最後まで分かりませんでした。しかし長い付き合いになるのが、リーゼント教頭でもあります。
ヤンクミの目的は全員無事に卒業させることで、問題がある生徒には理解されていたと思います。
生徒も、いつの間にかヤンクミに心を開き始めて信用できる先生に成長しています。他校の不良生徒や、チンピラに絡まれても動じない心は、武道を志した者しかできない芸当です。
大勢でかかってきても、簡単に料理してしまう技の強さは鍛錬によるものです。場数を踏んで、動じない心と精神力で成敗しています。
生徒の信頼を勝ち取ったヤンクミですが、恋愛は苦手に見えてしまいます。いつもジャージ姿で、いかにも運動神経が悪い着こなし方ですが、運動は得意です。シリーズでは個性が強い生徒が多かったのですが、ヤンクミを好む生徒もいました。困っている人を見かけると助けに入る先生は、滅多にいません。