小平市平櫛田中彫刻美術館小平市平櫛田中彫刻美術館

田中こぼれ話

平櫛田中こぼれ話 《2》

九十歳を過ぎた田中が、同じ岡山県出身の陶芸家と展覧会を見に行った時のことです。

ひととおり鑑賞してまだ時間があったので、もう一つ展覧会を見ることになりました。次の会場まであまり離れていない様子でしたので、二人は歩いて行くことにしました。

けれども、会場は想像していた以上に遠く、なかなかたどり着くことができません。陶芸家は七十歳を超えていたので、すっかりくたびれてしまいました。そして公園まで来ると芝生に足を投げ出して、タクシーを使うことを提案します。

すると田中は、「若造のくせにだらしない!」とカンカンに怒り、自分は立ったままとうとうと説教を始めました。陶芸家は自分よりずっと高齢の人にこのように叱られて、うなだれるしかありませんでした。

田中は健康のためめったに車を使わず、歩いて移動していたのです。こんな心がけがあったからこそ、田中は長い間作品を作り続けることができたのかもしれません。

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